フィンランドと育児休暇

July 15, 2021

Author: Leena

こんにちは!

ハジメのクライアントサクセスマネージャーのレーナです。明日から産休に入りますが、産休と育児休暇について少し考えを書きたいと思います。

フィンランドの育児休暇制度

フィンランドでは基本、産休が4カ月、育児休暇が約6カ月(158日)取れる制度になっています。
産休は言葉通り母親しか取れませんが、育児休暇はこのような制限がありません。
産休と育休の期間は、自分が勤めている企業、または国からお金をもらいます。

育児休暇の後、もし子供をまだ保育園に入れたくないと思えば、子供が三歳までの休暇を取れる制度もあります。この場合は国から在宅育児手当の支給が少しありますが、約1ヵ月に200~300€程度と比較的少ない支給になります。

産休と育休と別に「父親休暇」があります。
父親は最大で9週間の休みを取得可能で、その内の3週間は母親と同時にとってもいいという決まりで、残りの6週間は母親が仕事に戻ってからとれるというシステムになっています。要するに、もし父親がこの休みを取りたくないということでしたら、休みはそのまま丸々無くなってしまいます。

男女の平等性について

以上は現在のシステムですが、来年になりましたらこの制度も大きく変わる予定です。
現代社会は働き方も大きく変化してきていますので、様々な家族の福祉を促進する制度もより柔軟に変化していく必要があります。
そして、今のシステムの大きな問題の一つとしてはやはり、女性が仕事場で平等で扱われないということです。
育児休暇は主に女性が取りますので、その社会的な影響を負担するのも女性です。こういった背景を踏まえ、これからもっと平等な制度変革が必要だということをフィンランドの政府も認めています。

育児休暇についての個人的な考え

この夏生まれる赤ちゃんは私の二人目の子どもです。一人目の時、私は多くの家族と同じく、産休も育休も取りました。ただし、私は仕事が好きで、家にいるだけで少し物足りない気がして赤ちゃんが10カ月の時仕事に復帰しました。

今回、私は割とすぐ仕事に復帰する予定です。実は、フィンランドの育児休暇の制度にはフィンランド人もよく知らないオプションがあります。どういうことかというと、母親と父親は両方パートタイムで働きながら、パートタイムで子供の面倒を見るというやり方です。この制度を上手く利用し、私は赤ちゃんが4カ月の時、週二日仕事に戻り、週三日は子どもの育児休暇を取る予定です。夫は週三日働いて、週二日子供の面倒を見る予定です。

このように育児休暇を母親・父親で共有する家庭は一年に約150ほどしかないと聞きます。実際に、私も友達にこの話をするとびっくりされることが多くあります。寝不足やら、授乳やら、このような育児休暇を取るのが難しい理由もありますが、私はハジメでのこの仕事をしてとても楽しんでいて、仕事を通してもっといい母親にもなれると思っています。そして、育児休暇中はワーキングマザー協会MIBの様々なイベントを参加して、自分のスキルを磨くことができればと思っています。

このようなパートタイム育休を計画する際、やはり自分が勤めている企業もその決断にOKでないといけません。つまり、個人の労働量を減らして、社員が三日で一週間の仕事をしなければならないということにならないよう社内での話し合い、打ち合わせがたいせつになってきます。

私たちハジメはファミリーフレンドリーな企業ですので問題ありません。
皆さんの企業、いかがでしょうか。

 

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