サステナビリティの意識が高いフィンランドですが、この近年は新しいエコロジカルな素材を開発するプロジェクトがどんどん出てきています。
そこでフィンランドの注目すべきサステナブルなテキスタイル繊維メーカーを2社紹介したいと思っております!
パルプからテキスタイル繊維を造るSpinnova(スピノバ)
パルプなどの天然素材からセルロース繊維を造るスタートアップ企業のSpinnova(スピノバ)は、最近は国際的な大手アパレルブランドのBergans 、THE NORTH FACE、 H&M、 Marimekkoなどとコラボやパートナーシップが次々と発表し、世界的に大注目を集めています。Spinnovaが作る繊維はリサイクル可能で、生分解可能で、綿やウールの機能を持ち、環境への負荷が綿などよりずっと少ないのが魅力です。これからはフィンランドのユヴァスキュラ市にパルプ生産者Suzano と一緒に量産工場の工事が始まり、2022年に量産開始予定です。
廃棄テキスタイルや段ボールなどからテキスタイル繊維を作るInfinited Fiber Company
フィンランドのサステナブルなセルロース繊維の生産者でSpinnovaの他Infinited Fiber Companyも最近かなり注目をされています。リサイクルされたテキスタイル、段ボール、わらなどからセルロース繊維を製造し、循環型テキスタイル業界を目指します。このプロセスで造られたテキスタイルはプラスチックなどが含まれない生分解可能な生地となり、また同じ方法でリサイクルできます。H&MやadidasやBestsellerが投資しているに加えて、一番新しく2021年9月28日にファッション大手企業、ドイツのZalandoも投資することが発表されています。また、大手アウトドア・アパレル企業Patagonia ともパートナーシップを締結しています。現在は量産工場を建てる場所をフィンランドで探していますが、2024年に量産開始を予定しています。
その他のフィンランドの新しいサステナブルなテキスタイル繊維メーカー
量産開始に現在一番近いこの2社の他にもフィンランドではいくつかの新しいエコロジカルなテキスタイル繊維を開発するプロジェクトがあります。アアル大学とヘルシンキ大学が開発しているIoncell、MetsäSpringと日本の伊藤忠商事株式会社が開発しているKuura、Fortumが開発しているBio2™Textile、フィンランド国立研究所VTTとタンペレ大学が開発しているBioCelSolなども、これから循環型社会やSDGに貢献してくると期待できますでしょう。